「多文化共生」に開かれた港まち神戸のゲートウェイ

アジアを中心とした外国人、地域住民、国内からのビジターにとって過ごしやすく、情報を得やすく、新しいビジネスを展開しやすいまちとなるための交流プラットフォームがアジアンパークであります。

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アジアンパーク基本構想の策定にあたって

「なぜ神戸にコリアンタウンはなかったのか――」。第4次ともいわれる韓流ブームの中、東京・新大久保や大阪・生野のコリアンタウンには連日、多くの人々が押し寄せているのに、日本有数の在日コリアン居住地であるこの神戸にはコリアンタウンがありません。

一方、神戸の街を人々の暮らしや経済の活力という観点から見れば、国際港湾都市として豊かな資源と人材を持ちながらも、人口やインバウンドの減少が見受けられ、更には阪神・淡路大震災からの復興に傾注せざるを得ない時期を経験するなど、活気あふれるまちづくりや都市としての魅力を豊かにすることが課題となっています。そこに新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染にともなう閉塞感が重なっています。今、人々は新しい神戸を求めており、海・山などの豊かな自然環境、国際性や多様性、芸術文化といった神戸の強みを活かした「グローバル貢献都市」「未来都市神戸の創造」に向けた大きな期待が寄せられています。

上記のような思いから当一般社団法人在日韓国商工会議所兵庫(兵庫韓商)では、2019年から神戸の新しい魅力作りの検討を外国系商工団体の立場から進めてきました。そこで私たちが提案するのが「アジアンパーク創生」です。神戸にはコリアンはもちろん、中国、ベトナム、フィリピン、ネパール、インドなどアジアにルーツを持つ外国人が数多く住み、ともに暮らしています。それこそが神戸の強みであり、成長の動力となり得ます。居住するアジア人のパワーとネットワークを土台とし、ヒト・モノ・情報が交流する公共プラットホーム「アジアンパーク」を神戸に実現しようというのが提案の趣旨です。

ここに初期段階のアジアンパーク構想をまとめ、関係者各位と共有させて頂き、またご相談させていただく所存です。ご高配を賜りますようお願い申し上げます。